ディズニーは夢の国です。
ディズニーリゾートを訪れた人は、みんなが普段の日常を忘れ、夢の非日常の体験ができるのです。
その実現に欠かせないのがカストーディアル(清掃担当キャスト)です!
カストーディアル(清掃担当キャスト)の秘密、演出やきまりを元キャストの私がいくつか紹介しますね。
ディズニーリゾートがいつも綺麗なヒミツ
ディズニーリゾートが最も注意をしているのが、何を隠そう「清潔さ」です。
費用も一番かけています。
昼間のカストーディアル(清掃担当キャスト)には、各自決められた縄張り?があって、もしゴミが落ちていても15分以内に取り除くように教わります。
営業時間が終わった後の夜には、何百人ものカストーディアルが、毎晩パーク内を水洗い清掃をしています。
「赤ちゃんがハイハイしても汚れないよう」にです。
先輩キャストから聞いた凄い話があります。
その年は水不足で給水制限がかかってしまったそうです。
水を大量に使うパーク内の毎晩の水洗いが出来なくなるかも・・・
しかし、それでも清掃に使う水を最優先したそうです。
代わりにトイレの水、植物への水の散布、厨房での節約などで調整したそうです。
そしてゴミは、ゲストには見えないように処理するのが決まりです。
臭いなんてもってのほかです^^;
パーク内には約900ぐらいのゴミ箱があるのですが、
そして吹き上げた後に、消毒とツヤ出しの加工をします。
実はパーク内でのゴミは、ファーストフードのコップ、皿などの紙、アイスの木の棒、軽いプラスチックぐらいしかありません。
パーク内で販売する商品は、そうなるように考えられているのです。
食べ物の持ち込みを禁止しているのも、そのひとつです。
カストーディアルのきまり
カストーディアル(清掃担当キャスト)になって最初に教わるのが、
マニュアルにもしっかり書かれています。
掃除じゃなく「ショー」ですから、いつもきれいな身なりに注意をします。
しゃがむ姿勢も禁止です。
どんなゴミでも、腰をかがめて作業はしません。
その一連の方法も、しっかりと教わります。
ちなみに、
ほうきと言わずに、トイブルーム。
ちりとりと言わずに、ダストパン。 と呼びます。
トイブルームやダストパンを地面に直置きするのも禁止です。
必ず互いにもたれかからせて立てます。
カストーディアルがトイブルームを使って水で絵を描くのも、ショーであるという考えのあらわれですね。
コスチュームは汚れていなくても、必ず仕事が終わった後に返却をします。
返却されたコスチュームは強制的に洗濯されます。
いかに「清潔」にこだわっているかが、わかって頂けると思います。
社員は全員カストーディアル体験者
実は準社員も定期採用社員も、初めの体験実習は、カストーディアル(清掃担当キャスト)です。
社員研修はだいた40日間ほど行われるのですが、一番最初にカストーディアルの体験実習をします。
ディズニーの基本理念を学ぶのに最適なんだそうです。
たしかにカストーディアルは、清掃だけでなくパーク内でゲストからたくさんの質問を受けます。
それに答えられなきゃいけないのです。
一般的にはカストーディアル(清掃担当キャスト)は、どちらかと言うと裏方で、花形キャストはもっと目立って素敵だと思うかもしれません。
ディズニーキャストとして入口であり、極めたキャストとしての最終点ともいえるカストーディアル。
一度パークで彼らの働きぶりをじっくり観察すると、彼らの深い仕事ぶりに感動することでしょう。